From: グレゴ13@委員長

今日9月1日は、「世界のオザワ」こと、指揮者の小澤征爾氏の誕生日でした。

その小澤氏が、グレゴリオ聖歌と何の関係があるのでしょうか?

若き日の小澤氏は、音楽修行のためフランスに渡ったのですが、10カ月ほどでホームシックに罹ってしまいました。

医者に診てもらったところ、入院を勧められました。

入院とは言っても、病院ではありません。カトリックの修道院に、です。

それで、大都会のパリを離れて、ノルマンディのトラピスト修道院にしばし滞在したのです。

そのときのことを、小澤氏は著書(「ボクの音楽武者修行」)の中でこのように語っています。

消燈は夜九時で、朝はもう四時半には叩き起こされ、ミサ堂に連れて行かれる。そこにはもう全員が白いものを着て坐っている。聞くところによると、三時から起きているのだそうだ。やがてオルガンが鳴る。坊さんたちのすごく重量感のあるコーラスが始まる。グレゴリオ聖歌だ。第九交響曲のコーラスが始まると一種の感激がわくように、このコーラスも音楽としての説得力は強烈だ。ぼくもその仲間に入り、四線譜の曲を歌って、帰るころには坊さんたちと唱和できるようになった。

前後の記述からすると、この修道院には1週間から10日くらい滞在したと思われます。

短いようですが、早朝から晩まで全ての聖務日課に参加したとなれば、この期間ずっとグレゴリオ聖歌を歌っていたようなものです。

となると、小澤氏は、日本の平均的なカトリック信徒よりも深くグレゴリオ聖歌に関わったことがあると言えるのではないでしょうか。

P.S. 正規練習の後に行う終課に参加すると、ほんの短い時間ですが、修道生活の一部が体験できます。興味ありませんか?